一般社団法人 日本フィットネス産業協会

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グローバル業界の変化と 日本への影響、 HFAとFIAの今後の連携

FIA-NEWS5月号(2026/5/15) TOPICS記事より

HFAコンベンション2026サンディエゴレポート

グローバル業界の変化と 日本への影響、 HFAとFIAの今後の連携

佐々木  剛氏
TSO International株式会社 代表取締役/一般社団法人日本フィットネス産業協会監事

《インタビュアー》
松村  剛 一般社団法人日本フィットネス産業協会 事務局長

フィットネス産業のグローバルコンベンションであるHFA(HEALTH FITNESS ASSOCIATION、前IHRSA)が、アメリカ・サンディエゴで開催(2026年3月16〜18日)された。世界中のフィットネス業界関係者が一堂に会し、各国のトレンドについて情報交換が行われた。

FIAからは当協会副会長で(株)THINKフィットネス代表取締役社長の手塚栄司氏と、当協会監事で、TSO International(株)代表取締役の佐々木剛氏が参加し、HFA幹部との会議に出席。HFAとFIAの今後の連携などについて議論を深めた。

帰国した佐々木氏に、グローバルフィットネス市場の現状とその変容、そして日本への影響についてお聞きした。

—HFAコンベンション2026のコンベンション全体をご覧になられて、HFAの方々と情報交換もされたということで、グローバルなフィットネスのトレンドや今後の方向性など、またそれらをどのような形で日本に取り入れればいいのかなどのお話をお伺いしたいと思います。まずは、HFAコンベンションの概要について教えてください。

佐々木 参加者は1万人以上、出展社数は380と発表されています。全米を中心とした主要なオペレーターは皆さん参加されていました。一方で、地方のジムの参加は少ないので、チェーン展開しているジムを中心とした展示会です。

 展示会の規模は明らかに拡張していて、おそらくマーケットボリュームが上がっていることが大きいです。HFAの資料では、ジム、スタジオ、フィットネス施設の会員数が全米で8100万人にのぼり、過去最高だということです。都度利用などを含めると、年間で1億人がフィットネス施設を利用されているということになり、人口のおよそ3分の1です。利用回数は年間で70回となっていますので、市場は伸びています。

 HFAの役員の方々のお話を聞くと、特にサプライヤーのメーカーの数が増えている、と従前のメガサプライヤーだけでなく、さまざまな業種業態に合わせたマシンメーカーやサービスのイクイップメントが出てきているようです。昔からアメリカの市場は大きいですが、コロナ禍を経て、さらに巨大化しているというイメージを受けました。

 


佐々木 剛氏

 

海外市場の変化と日本への影響

—コロナ禍以降、生活のあり方が変わってきて、市場も変化していった。この変容について、どのように感じられましたか。

佐々木 いまアメリカでは、フィットネス産業が広がってきています。リカバリーサービス市場にフューチャーしリーチしていて、2025年のマーケットレポートでは82.2億ドルになっていました。2035年にはフィットネスリカバリー市場は、世界では245.3億ドルになるというデータがフューチャーマーケットインサイトに出ています。リカバリー市場の年平均成長率は11%です。

HFAやFIBOでも出展されていた製品では、マッサージやアシストストレッチと言われる製品、クライオセラピーやコンプレッション系のウェア、筋膜リリースなどのパーカッシブケアなどがありました。この辺りが市場の伸びを牽引しているようです。

以前のHFAでは、マシンや筋トレ、カーディオなどが主に紹介されていましたが、最近は鍛えるだけではなく、疲労を取る、可動域を改善する、睡眠もしくはメンタルの改善をする、不調を予防するなど、予防領域がアメリカの市場を牽引し、さらに拡大する傾向になっています。日本でもすでに取り入れられていますよね。

日本でもフィットネスの業態は多様化しています。SPORTECの出展を見ても、いま一番伸びているのはリカバリーとコンディショニングです。HFAのトレンドを汲んで、日本で商品開発されたものも増えてきています。

日本で各社新規業態を開発されている中で、特に目立つのはピラティスです。アメリカでもピラティスは伸びていると聞きますし、メガサプライヤーもピラティスマシンの開発を進めているので、今後アメリカでもさらに拡大していくでしょう。FIBOに行ったSPORTECメンバーも次年度はピラティスだけでケルンの展示会場の1館分を作るという話を主催者がしていたと報告がありました。

アメリカでも広がっているように、日本でも低価格型、無人型、24時間型、ピラティス、パーソナルジム、リカバリー系、メディカルフィットネス、シニア向けなど、各目的型の市場は今後さらに広がっていくと思います。

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