顧客モチベーションを維持し会員で居続けてもらうには(2011/7/1)

FIA九州セミナー トータルフィット株式会社 代表取締役 梅田 陽子氏

まずは、自己紹介を致します。私は大学での講師や、大学病院でリハビリテーション室にはいっておりまして、健康運動指導士として、循環系疾患の患者さまの運動療法や、糖尿病の患者さまに対する指導も行っています。また『トータルフィット』という会社で自治体や企業の健康づくりに携わっております。体育の後に心理学を修めましたので、心と身体の関係性について研究しています。
以上のような活動を行っておりますが、皆さまと同じく運動指導の職人です。ですから、本日は同じ目線でご一緒に考えて参りたいと思っています。
では、皆さま、本日はすでにほかのセミナーも受けていてずっと座りっぱなしですから、まずは少しストレッチをしましょう。少し行うだけでも筋肉が伸びて、先ほどまでは手が届かなかった部分に届くようになると思います。
動くと身体がほぐれることは、私たちは既に知っていますが、一般の方は「ちょっと動いただけで身体はこんなに変わるんだ」と思い、「やっぱり運動はやったほうがいいな」と感じてくれます。「あら、先ほどまで届かなかった部分に手が届いたわ」と思った瞬間に人はどうなるでしょうか? 当然「もうこの動きは二度としたくない」なんて思わないですよね。変化が見られれば、「あ、私でもできるかもしれない」「まだまだ私は若い」と、自己効力感(自己に対する自信や有能感)が湧いてきて、自分に期待がもてるのです。

お客さまのモチベーションや動機の強さを把握する

会員さまが運動を続けるには、どういうモチベーションをもっているか、そして、それに対する動機付けの強さや量、方向性を最適化することが大切になってきます。わかりやすくご説明しましょう。
本日皆さまはどのような思いでこのセミナーに参加されましたか?「うちのクラブはなかなか入会促進ができない。何かしらのヒントを絶対得たい。そのために本当に楽しみにして来た」で参加したのか、それとも「毎回FIAのセミナーに参加しているから、継続的に参加しただけ」ということで参加したのか。また、心の方向性はどのようなものだったでしょうか? 「今、こういうことを考えていて、それに対して何かチャンスが得られるかもしれない」という期待をもちながらなのか、「上から『行け』と言われたから」なのか、ということですね。
クラブの会員さまも同じです。奥さまから「あなた、いいかげんにそのお腹どうにかして」と言われたからクラブに通っているのか、また、これは関西ではよく聞くことですが「払った分だけ利用しなきゃもったいない」ということで通っているのか。さらに、「どれぐらいこのウエストが減るかしら。5センチはいくかしら?」というような期待をもってでしょうか?一度、本日皆さまがここに来られた動機と比べて、会員さまのクラブに通う動機も考えてみるといいでしょう。

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