IHRSAのアジア版ニュースレター「The Pulse」研究記事の紹介です。
エネルギーを高めるとなると、やはり昼間のトレーニングが効率的だ。昼休みにランニングやジムでのトレーニングの時間を勧めるという支援は、生産性を向上させるだけでなく、職員の身体活動量も増やす。結果として職場の幸福に貢献し、そのもたらされる幸福は、ボスに向けられる笑顔の数だけでは推し測れないであろう。身体機能的にも精神的にも従業員の健康は、2、3の可能な限りシンプルな取り組みを導入するだけで向上するのである。
GCC(Global Corporate Challenge)が提供するキャンペーンの参加者を対象とした調査結果が興味深い。このキャンペーンは、16週間にわたって毎日1万歩歩くことを呼びかけるキャンペーンであり、アメリカおよびイギリスの企業における職場でのエクササイズ導入事例に関する研究として、人材育成から食品販売会社に至る幅広い分野の企業から752人を対象とした調査である。
調査結果の総括は、1日に1万歩もしくはそれ以上歩く人は、仕事に対する満足度も高く、生産性もそうでない従業員と比較すると明らかに高いというものである。
調査以前に既に毎日1万歩以上歩いているという従業員は全体の18%、そしてプログラムのゴールに達した従業員は58%であった。その結果、最終的に16週を達成した人も、またそうでない人も含めた参加者全体で平均41%の生産性の向上が確認されたのに対し、16週を達成した参加者は90%の向上が確認された。
また、16週を達成した参加者は平均で8%血圧が下がり、その成果は16週を達成しなかった参加者の2倍の成果であった。
このトライアルで大切なのは、ダイエットに関してはその目標を設定しないこと。栄養に関する評価項目は除外し、あくまで少しでも多く歩くことで起こる変化への気づきを喚起すること(とはいえ、参加者の半数は平均で1.3ポンド体重が落ちたという結果が得られた) 。
健康を促進するためには、日常のなかでのちょっとした心がけも大切だ。特別な道具を導入しようとしなくても、15ドルほどの万歩計と最低限のトレースツールだけで、その人はフィットネスを手に入れることができる。そして、少しでも歩くことに取り組むことが大切である。歩きながらの会議を実践するとか、少しでも建物から離れたパーキングを使うといったことが、実はとても大切なのである。
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