AIがビジネスを変革する5つの方法
ここに紹介するトピックスは、HFAとFIAの提携によりHFAがリリースしたレポートの一部を要約して紹介する、海外フィットネス関連情報です!
FIA-NEWS8月号 HFAグローバルレポートより(2025/8/14)
AIがビジネスを変革する5つの方法
AIは、業界の技術成長を牽引する原動力。
今号では、AIが運営者の目標達成をどのようにサポートしているかについて、さまざまな事例をご紹介します。
筆者:Jon Feld(ジョン・フィールド)July 25, 2025
翻訳:松村 剛
新たにハイパーパーソナライズされた会員ジェーニーへようこそ
例えば、ある会員(そう、ここではジェーンとしましょう!)がフィットネスクラブに足を踏み入れたと想像してみてください。
つい最近までは、この訪問は文字通り他の顧客と同様、キーカードをスキャンし、トレッドミルに乗り、標準的なルーティンを行うだけの、ともすれば単なる形式的な行為だったかもしれません。
AIを体験に組み込むことで、ジェーンの体験は一変します。彼女のルーティンはもはやルーティンではありません。今や、彼女のために特別に作成された一連の推奨ルートが提供されるのです。
その変革はクラブの玄関口から早速始まります。
AI搭載の顔認識技術やモバイル認証を活用し、ジェーンはスムーズにクラブに入場できます。これは、EGYM(イージム)の北米地区ジェネラルマネージャーであるダナ・ミルキーが「フロントデスクでの摩擦を軽減する」と表現する仕組みです。
「AIは、すべてのインタラクションをスマートでよりパーソナライズされたものにすることで、会員体験のあらゆるステップをパーソナライズすることに活用できます」とミルキーは言います。
しかし、これはまだ始まりに過ぎません。スマートエントリー技術は、パーソナライズされた挨拶を表示したり、VIPやリスクの高い会員が来店した際にスタッフに通知したりすることも可能です。これは、ALTAテクノロジーの責任者で毎年開催されるフィットネス・テクノロジー・サミットの主催者であるアル・ノシルヴァニが指摘する点です。
ジェーンがクラブ内を移動する際に、彼女のアプリがスマートフォンに通知を送信し、パーソナライズされたルートを提案するかもしれません。
例えば、彼女の最近の活動と目標に基づいて、“ジェーンが「おそらく楽しむだろう」ヨガクラス”が空いていることを知らされます。または、ノシルヴァニが説明する通り、彼女専用の「ダイナミックなワークアウト推奨」を複数受け取るかもしれません。
「その後、接続されたエクササイズ機器は、ジェーンのフィットネス目標とレベルに合わせるため、設定を決定し、抵抗を調整し、ペースを決定する、または難易度をリアルタイムで変更できます」とミルキー氏は説明します。
これにより、推測や“本当に正しいのか不安だ”というような不確定な要素が排除され、毎回完璧なワークアウトが保証されます。
環境自体も適応可能で、AIは「メンバーのプロファイルや過去の行動に基づいて、照明、音楽、または機器の設定を調整できます」とノシルヴァニは言います。
ミルキーが補足します。
「AIは、かつては汎用的で無機質になりがちなジム訪問を、会員と共に進化するダイナミックで超パーソナライズされたフィットネス体験に変革します」
こうしてジェーンはより積極的にフィットネスに参加し、モチベーションを高く保ち、フィットネス目標への進捗が速くなります。彼女は会員として継続する可能性が格段に高まります。
新しい世界
人工知能は地球上のほぼすべての産業を変革しており、フィットネス業界も例外ではありません。
実際、フィットネス業界は先駆的な存在です。人工知能が主流になるずっと前から、フィットネス業界はスマートウェアラブル、機器のメンテナンスのための機械学習、人材不足に対応した自動化されたコミュニケーションを既に採用していました。
これらの早期の統合が、現在のAIを活用したパーソナライゼーション、エンゲージメント、優れたオペレーション効率の基盤を築きました。
そして、これはまだ始まりに過ぎません。ノシルヴァニが「AIは何に役立つか?」と尋ねられた際、こう答えたように
「それは、すべてに」と。
NFTやインターネット・オブ・エブリシングのような、他の技術トレンドが消えていったのに対し、AIは一過性の流行ではありません。問題は、AIがクラブの運営を変革するかどうかではなく、リーダーがどのように最も効果的に活用し、次に備えるべきか、それが最も重要です。
以下は、多くのフィットネス専門家とオペレーターがAIをエンゲージメント、リテンション、オペレーション効率化に活用している5つの方法です。
ランキング
- 1. 法務関係水中音楽プレーヤーのプールでの利用可否
- 2. 法務関係フィットネスクラブで使用する音楽の使用料 の支払いについて
- 3. 施設クラブ館内温度基準
- 4. スタッフ強化ボクササイズの商標について(注意喚起)
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