一般社団法人 日本フィットネス産業協会

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日本とアジアのフィットネス市場の“現在地”

FIA-NEWS8月号(2025/8/14) TOPICS記事より

SPORTEC in 東京 FIAセミナー①報告
日本とアジアのフィットネス市場の現在地

2025年7月30日(水)11:00~12:30 会場:東京ビッグサイト

《パネリスト》
ショーン・タン氏
 Health & Fitness Association APAディレクター 

吉田 正昭
 一般社団法人日本フィットネス産業協会 専務理事

《ファシリテーター》
佐々木 剛氏
SPORTEC事務局長 TSO International株式会社 代表取締役社長

 

 コロナ禍では、非常に危ない業種の1つとされたフィットネス業界。当時の厚労省のウェブサイトでは、フィットネスクラブは『行ってはいけない場所』とされ、休業や縮小を余儀なくされた。そこで、FIAではガイドラインづくりや、危険というイメージの払拭に奔走したが、フィットネス業界全体としてはまだ以前のような成長曲線を描けていない状況だ。

 他方、ここ数年で急成長を遂げているパーソナルトレーニングジムは、業界の市場を広げているものの、その品質を保証するためには消費者庁を巻き込んだルールづくりが急務であるといえるだろう。また、日本で成功をおさめ海外へ進出する企業もある。日本のジムのビジネスモデルは世界では珍しく、我々にとっては大いに勇気づけられる光明も見いだしつつあるところだ。

 果たして、こうした状況を業界に精通する識者はどのようにとらえているのか。そこで、Health & Fitness Association APACディレクターのショーン・タン氏を招き、FIA専務理事の吉田正昭とともに、日本とアジアのフィットネス市場の“現在地”について、大いに語り合っていただいた。

 

司会 皆さま、お待たせいたしました。ただいまよりセミナーを開始いたします。Health & Fitness Association×一般社団法人日本フィットネス産業協会 コラボレーションセミナー『日本とアジアのフィットネス市場の“現在地”』、講師の方をご紹介いたします。

 Health & Fitness Association APACディレクターであるショーン・タン氏と、一般社団法人日本フィットネス産業協会の専務理事である吉田正昭氏のお2人にご講演をいただきます。それでは、モデレーターのSPORTEC事務局長、そしてTSO International(株)代表取締役社長である佐々木剛さま、よろしくお願いいたします。

佐々木 本日いよいよSPORTECが開幕いたしました。皆さんご存じの通り、HFAがアメリカでコンベンションを行っております。2019年までは毎年当時のIHRSAの代表の方々に日本にお越しいただき、アジアを中心とした市場環境を日本のインダストリーの方々にお伝えいただいておりましたが、2020年にコロナ禍に入ってからは交流がとだえ、セミナー開催が出来なかったという状況でした。しかし、ようやく2025年、HFAからショーン・タンさまにお越しいただくことができました。また日本を代表するフィットネスの組織である日本フィットネス産業協会の吉田専務理事にもご参加いただき、ぜひ日本の市場ならびにアジアの情報を皆さんにお伝えさせていただきたいと思います。

 日本のフィットネス業界も、当然、少子高齢化の影響は免れません。2050年には、日本人の人口が1億人を切るといわれています。このような状況下で、グローバルにいくのか、もしくはインバウンドに向けてフィットネスクラブを展開していくのか。他のすべての産業も、同じ状況になっております。

 そういった状況下で、今はどのような市場が動いているのか。そして皆さん自身がどのような方向性でクラブを運営していくのか。ヒントが見つかる90分にしたいと思っておりますので、皆さま最後までお付き合いいただければ幸いです。

 では、2名の方々をご紹介させていただきます。まずは日本フィットネス産業協会の吉田さまから自己紹介お願いできればと思います。

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