一般社団法人 日本フィットネス産業協会

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これからのフィットネス産業の 価値創造に重要な“コミュニティ”、“コミュニケーション”の 提供促進を考える

FIA-NEWS5月号 (2024/5/13) 

これからのフィットネス産業の価値創造に重要な”コミュニティ”、”コミュニケーション”の提供促進を考える

格安コンパクトジムや24時間ジムが増えるなど顧客の選択肢が増える中、総合業態としてのフィットネス施設は、その強みを打ち出すことが求められている。
 そして、その強みの一つに、“より有意義なコミュニティの提供”が挙げられる。
それはあらたな顧客創出、既存顧客の定着を図っていくうえで重要なキーワードになっていくのではないだろうか。

 そこで今号では、コミュニケーションの育み方、及びそれをビジネスとしての成果に結実させる取り組みについて、二人のゲストにインタビューを試みた。

 

 

フィットネス施設は「第三の空間」

 欧米では、ポストコロナの業界進化の動きが加速しています。そうした中、フィットネス施設を「第三の空間」、つまり、一緒に住んでいる人や一緒に働いている人以外の社会的交流を促進することに寄与する場所として、顧客の帰属価値を高める戦略を重要視するブランドが増えている傾向にあります。

 格安コンパクトジムや24時間ジムが増えるなど顧客の選択肢が増える中、総合業態としてのフィットネス施設が、その強みを打ち出すことが求められる今日、“より有意義なコミュニティの提供”に関して、その質を磨き、機会を増やしていくことは、あらたな顧客創出、既存顧客の定着を図っていくうえで重要なキーワードになっていくのではないでしょうか。

 本テーマについては、「FIAニュース3月号」のグローバルレポートにおいても間接的に触れられていました。それは、米国フィットネス業界を代表する企業トップが2024年の業界トレンドについて意見交換をする内容でしたが、その中で複数の企業トップが社交とコミュニティの機会の増加に関して、健康とウェルネスに対する、より総合的なアプローチとしてトレンドになるという意見で一致していました。

 記事の中で語られていた言葉をあらためてピックアップしてみます。

 

■フリッツ・ランマン氏、Mindbody & ClassPass CEO コミュニティ

「業界では、『第三の空間』、つまり、一緒に住んでいる人や一緒に働いている人以外の社会的交流を促進する場所という考え方について議論されています。ブランドや企業は引き続き『第三の空間』になることに投資し、あらゆる世代にコミュニティの感覚を生み出す新しい方法を模索しています。消費者の3分の1以上がコミュニティの構築活動でよく知られた企業を選ぶ可能性が高く、60%以上がサロン、スパ、メディカルスパ、ウェルネスセンターでのイベントに参加したことがある、または参加したいと考えています」

 

■FORTË 創設者兼 CEO、Lauren Foundos 氏

「ブランドは、施設やアプリを通じてコミュニティの構築を促進することに重点を置きます。そして、コミュニティの構築とパーソナライゼーション双方の実現にさらに踏み込み、人々は自分の進歩を追跡し、ゲーミフィケーションを通じて楽しむと同時に、トレーナーやコミュニティと共にインスピレーションとモチベーションを高めることを望んでいます」

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