業界の最新情報をいち早くキャッチ!ISSUE フィットネス関連ニュース(2024年3月-日経記事より抜粋)

FIA-NEWS4月号-ISSUE フィットネス関連ニュース(2024/4/12)

 

スポーツイベントをネットで募集
イー・モシコム活況
会員55万人、人と人をつなぐ場に

イー・モシコムではスポーツにちなんだイベントをネット上で募ったり、申し込んだりすることができる

 ランニングなどのスポーツにちなんだイベントをネット上で募り、開催できるサイト「イー・モシコム」が活況を呈している。利用会員は55万人に達し、イベントの主催者数とともに右肩上がり。ランニングの本格的な練習会だけでなく、スポーツを媒介にして人々が集まる多様なコミュニティーが生まれる土壌になりつつある。

 運営するのは、日本最大級のランナー向けサイト「RUNNET(ランネット)」を手掛けるアールビーズ(東京・渋谷)。元々は小規模なマラソン大会の運営側の参加者募集や課金作業の負担を和らげようと、代行システムを整備したのが始まりだった。この仕組みを活用し、様々なイベントを告知して参加者を募る利用者が増えた。

 サービスを始めた2016年時点では会員数は2万人程度だったが、認知度が高まり利用者が急増。この5年間で3倍以上に増えた。イベント主催者数も5年前の倍近い3500以上に。新型コロナウイルス禍で多くのマラソン大会が中止に追いやられた20~22年にも増え続け、草の根のイベント熱はコロナ下でも冷めていなかったことをうかがわせる。

「マラソン完走クラブ42・195」は都度参加でき、仲間とともに走力向上を目指す人気のイベントだ。定期的なランニングサークルや、大会へ誘導するミニイベント開催などに活用されるが、利用例はそれだけにとどまらない。

「ほくりくGPSアート部」は、スマートフォンなどに表示される走行ルートを線にみたて、図柄を描いてアートを楽しもうという企画。ランニングとアートを介して人と地域をつなぐイベントとして受け入れられている。「日本速歩協会」には速歩に関心のある人々が集まる。開催ごとに千人以上が集まるイベントも目立つ。

 走りながらパン屋を巡る企画、読書とランニングを組み合わせた催しなど、イベントは百花繚乱(りょうらん)状態。「ひとりでに利用者が増えていった。団体だけでなく個人がイベントを企画・開催するのが普通になり、『勝手イベント』が盛り上がっている」と、アールビーズでサイト設計に携わる楠田真琴・デジタル本部長は話す。

 アールビーズでは主催者らによる会合を毎年開き、成功ノウハウを共有してイベント開催を促している。申し込みがあると審査を経て認証し、参加費は事後送金を原則とするなど、不正に活用されることを防ぐ枠組みづくりにも気を配る。

 物価高で大がかりなイベントの参加費が上がる中で、イー・モシコムは手軽な企画をそれぞれに楽しみたいという人々の志向をくみ、マッチングする場にもなっている。楠田本部長も「楽しいイベントがいろいろある、クローズドではなくオープンな広場」として育てていきたいと話している。

(2024年3月6日/日経)

 

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