一般社団法人 日本フィットネス産業協会

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データに基づいたパーソナライズされた ウェルネスへのアプローチ

ここに紹介するトピックスは、HFAとFIAの提携によりHFAがリリースしたレポートの一部を要約して紹介する、海外フィットネス関連情報です!

 

FIA-NEWS9月号 HFAグローバルレポートより(2025/9/16)

 

データに基づいたパーソナライズされたウェルネスへのアプローチ

 

ウェルネス経済は2025年までに7兆ドル規模に達すると予測されている。
これを受けて、ジムやヘルスクラブは、会員の身体的な健康状態だけでなく、
人生の目標、情熱、病歴にも応えられるよう、変化を遂げている。
そして、その変化の中心にあるのはデータに基づくカスタマイズだ。
パーソナライズされた新たなウェルネスへのアプローチを紐解いてみよう。

筆者:Jon Feld(ジョン・フェルド)

翻訳:松村 剛

 

ウェルネスと予防医療が融合

 近年、ヘルス&ウェルネス業界は目覚ましい変革を遂げてきました。かつてはフィットネスと外見のみに焦点を当てていましたが、今では個人の健康をより広範かつ総合的に捉えるようになっています。

 人々は、エクササイズが身体だけでなく、長期的な健康、精神的明晰さ、そして病気の予防にも有益であることにますます気づき始めています。

 こうした認識の高まりは、個人がジム、トレーナー、そしてウェルネスサービスと関わる方法を変えつつあり、パーソナライゼーション、データ主導型サポート、そして予防医療への需要を高めています。

 テクノジムのプレス&メディアディレクターであるエンリコ・マナレシ氏は、「私たちは最近、『ヘルスネス』という新しいコンセプトを立ち上げました。これは、ウェルネスと予防が融合するものです。人々はもはや美観だけを追い求めているのではなく、生活の質と健康的な長寿に投資しています。そして、今日のAIベースのデジタルテクノロジーは、精密なトレーニングプログラムを処方することを可能にしました」と述べています。

 グローバル・ウェルネス・インスティテュートのレポートによると、メンタルヘルス、パーソナライズされたフィットネス、慢性疾患の早期介入に重点を置いたサービスへの需要の高まりにより、ウェルネス経済は2025年までに7兆ドル規模に達すると予測されています。これを受けて、ジムやヘルスクラブは、会員の身体的な健康状態だけでなく、人生の目標、情熱、病歴にも応えられるよう、変化を遂げています。


テクノロジーとデータがフィットネスを変革する

 運営者は、デジタルエコシステムとAIを活用し、会員体験のあらゆる側面(アセスメントからパーソナライズされたプログラム、進捗状況の追跡まで)をカスタマイズするケースが増えています。

 これらのシステムは、身体と認知の指標に基づいて、会員一人ひとりに合わせて進化する超カスタマイズされたプランを作成します。これにより、同じ期間内に成果が30%向上し、会員継続率と満足度も向上します。

 クラブにとって、パーソナライゼーションはもはや贅沢ではなく、エッセンシャル(不可欠)な要素です。テクノジムのデータによると、このデータ活用モデルを採用しているクラブでは、新規会員が最大30%増加し、継続率が20%向上、さらには二次消費額が100%増加するケースもあります。

 より迅速で効果的な成果は、会員と企業の双方にとってより強いロイヤルティと長期的な成功をもたらします。

 この進化の基盤となるのはデータです。新しいTechnogym Checkupのような高度なツールは、筋力や柔軟性から認知能力まで、あらゆる要素を評価します。これらの知見は、Technogymの「プレシジョントレーニング」の基盤となります。このトレーニングでは、自宅、ジム、外出先など状況や場所を問わず、ユーザーの進捗状況と利用可能な機器に基づいてプログラムが自動的に調整されます。

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