一般社団法人 日本フィットネス産業協会

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2023 年グローバルレポートは フィットネス業界の将来に対する 楽観的な見方を反映

ここに紹介するトピックスは、IHRSAとFIAの提携によりIHRSAがリリースしたレポートの一部を要約して紹介する、海外フィットネス関連情報です!

 

FIA-NEWS10月号 IHRSAグローバルレポートより(2023/10/10)

2023 年グローバルレポートは フィットネス業界の将来に対する 楽観的な見方を反映

大手企業の多くが2022年と2023年上半期に堅調な業績を発表し、健康・フィットネス業界の今後に対して楽観的な見方が高まっています。今回は、その予測を裏付ける報告内容について紹介しましょう
(詳細は現在入手可能な 2023年のIHRSAグローバルレポートをご覧ください)。

著者:Pam Kufahl(パム・クーファール)

翻訳:FIA松村 剛

 

 フィットネス業界の予測は上向き

 世界中のヘルスクラブ、ジム、スタジオのオーナーや運営者が今日直面している課題を見ると、施設の将来について悲惨な見通しを抱いていると思うかもしれません。

 パンデミックの長期化の影響、サプライチェーンの問題、提案されている付加価値税率の引き上げ、エネルギーコストの上昇、金利の上昇、インフレ、労働市場の逼迫、戦争、気象現象、景気後退の懸念など、課題は山積しています。

 しかし、多くの経営幹部は将来についてより広範で長期的な展望を持っており、経済と消費者心理は変動しますが、健康とフィットネスに対する消費者の見方を変えることでバランスをとり、おそらく現在の課題のいくつかを克服できると、そう認識しています。

 2023 IHRSA グローバルレポート作成のための IHRSA 会員クラブに対する最近の調査によると、クラブとスタジオの運営者は 2021年と 2022年に比べて2023年について楽観的です。

 重要なのは、回答者の約 80% が 2023年の会員数と収益が5%以上増加すると予想していることです。このプレビューでは課題と成長を遂げている施設に焦点を当てていますが、レポートではより多くの業界データ、トレンド、権利擁護活動に関する情報が入手可能です。

 経営者の間で最も楽観的な見方を示している背景にあるのは、消費者においては身体の健康と幸福を改善したいという欲求が高まっていることを示す調査結果です。

  IPSOS のレポートでも示されているように、50 以上の国と地域の消費者の 86% が、身体の健康と幸福について、以前よりも今はもっと努力する意欲を持っています。消費者がこれを最も望んでいるのは、会員普及率が低い市場であるアジア、アフリカ、ラテンアメリカ市場であり、したがってこれらの地域内外の事業者による拡大の余地があります。

 Mindbody 2023 Wellness Indexによると、米国では64%のアメリカ人が健康は他の余暇活動よりも重要であると答え、87%が2022年も健康への支出を維持または増加したと回答していました。

 Garmin のレポートによると、人々がパンデミック前のフィットネス習慣に戻るにつれ、自宅ではできなかったアクティビティに参加ができるインドアフィットネス施設に戻る人が増えています。従業員にオフィスへの復帰を求める雇用主が増えれば、在宅勤務のトレンドによりビジネス街の中心部にあるフィットネス施設への負担が軽減される可能性がある、と。

 健康とフィットネス業界のあらゆる予測は上向いていますが、次のような困難な要因が邪魔をしています。

・インフレーション
・世界の国内総生産
・経済規制
・ブティックスタジオセグメントの再構築

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